一般的に男性は、女性よりも体臭が強いと言われています。女性に比べて老廃物や皮脂の分泌が多いこと、男性ホルモンの減退や男性特有の臭い成分があること、体内で年々増える活性酵素、年々低下する抗酸化力、と原因も様々です。特に体臭に関して重要なのは『抗酸化成分』です。
1.『抗酸化成分』とは?
植物に微量に含まれる強力な抗酸化成分、『ポリフェノール』。3000種類以上あり、種類によって効果が異なるため、できるだけ多くの食品を摂取するほうが良いでしょう。多くの抗酸化成分は色の濃い植物や果物に多く含まれます。ブルーベリーやアサイーベリーなどのベリー系がその一つです。赤ワインのポリフェノール成分が高いことは有名ですが、他にも手軽に手に入るのはバナナやトマト・緑茶等があげられます。ただ、意識的にこれらを摂取していてもアンバランスな食生活や偏食をしていると意味を持ちません。肉や油を使用した食べ物が中心の現代の食生活を改善する必要があります。臭いの元となる脂肪酸(肉や油)の摂取を抑え、野菜中心の食生活を意識することも大切です。
2.適度な運動を取り入れる
悪い汗とは《乳酸》が分泌されたもの。乳酸が分泌された汗がいわゆるミド加齢臭や汗臭とは違うミドル脂臭です。対していい汗とは、ウォーキングやサイクリング、水泳などの有酸素運動でかいた汗のこと。日ごろから運動をしているといい汗をかけるのですが、運動不足の人は新陳代謝や血行が悪いためアンモニア成分を多く含んだ汗をかいてしまうのです。またストレスも運動不足同様、筋肉が固くなってしまうため血行が悪くなってしまいます。適度な運動はストレス発散にもつながるため一石二鳥。休みの日はゴロゴロせず、いい汗をかきましょう。
3.煙草とお酒
お好きな人には耳が痛い話ですが、やはりどんなにバランスの良い食事と十分な睡眠・適度な運動を心がけていても喫煙することにより全てが無駄になる、と言いても過言ではありません。そもそも喫煙している人は本人は気にならずとも煙草の臭いが洋服や髪、息に煙草の臭いが染み付いています。そして煙草のニコチンが汗腺を刺激し、汗の量が増え、内臓機能の低下で口臭や体臭につながります。お酒も、アルコールが分解されるとアセトアルデヒドという刺激臭のある成分に変わり、この成分が体外へ出るまでは体臭がきつくなり、加齢臭などにつながるのです。体臭予防を本気でしたいのなら、効果が高いこの二つをまず控えることをお勧めします。
体臭対策は生活習慣から
30代から加齢臭が出だす人もいれば、60代でも臭いがしない方もいます。その違いは日々の生活習慣です。加齢臭など体臭は自分では気づきにくく、出だしてから対処をしても手遅れになことが多いのです。今から生活習慣を見直し、体臭予防を強化していきましょう。